楽器の種類を知ることで音楽の可能性が大きく広がる
楽器には、弦楽器・打楽器・鍵盤楽器・管楽器など、多くの種類があります。そして、それぞれの種類の中に、日頃からお馴染みの楽器が分類されています。楽器の種類を知ることは、音楽の多様性や可能性を広げることにもつながるため、楽しみながら特徴を把握しましょう。

音楽業界で仕事を、あるいはバンド活動をする時、楽器の種類を知っておくことはとても大切です。
楽器の種類や特徴を知ることで、楽器を選ぶ際役立つだけでなく、音色のバリエーションを学んで音楽作りに活かしたり、複数の楽器を演奏できるようにしておくなど、音楽の幅がとても広がるためです。
音楽好きな方にとって、さまざまな楽器の音を楽しめるのも、また大きな魅力です。
この記事では、楽器の種類やその特徴を解説していきます。
Contents
弦楽器の種類
最初に、弦楽器の種類からご紹介します。
特にギターは、ポピュラーミュージックの花形でもあり、今も昔も変わらず人気と注目を集め続けています。
ギター
ポップスやロックなど商業音楽ではもちろん、クラシックギターや民族音楽(フラメンコギターなど)にまで、幅広く用いられているのがギターです。
ポップスやロックミュージックでは、楽曲やミュージシャンの音楽性により、弦の振動を電気信号に変換しアンプで拡張させるエレキギターと、ギター本体で共振・増幅させるアコースティックギターとが使い分けられています。
ミュージシャンによりさまざまな奏法も編み出されており、ギターソロは、ロック音楽の注目ポイントの一つでもあります。
クラシックギターは、バンドで使用するギターよりネック幅が広いことや、柔らかさのある重厚な音色が特長です。
ギターは、メロディにも伴奏で和音を奏でる場合にも利用できる、とても万能な楽器です。
ベースギター
商業音楽で、ギターに負けないほどの存在感を発揮しているのが、ベースギターです。
ベースギターは、低音を出すため太い弦が張られています。
また一般的に、ギターは6弦が多いのに対し、ベースは4弦が多い特徴があります。
基本的には、ドラムスとともにリズムの要となる楽器ですが、メロディを奏で楽曲にアクセントを加えることもできます。
ヴァイオリン/ヴィオラ/チェロ/コントラバス
一般的に、クラシックのオーケストラや弦楽四重奏で活躍する擦弦楽器(ヴァイオリン/ヴィオラ/チェロ/コントラバス)ですが、ポップスやジャズミュージック・ゲームミュージックなどでも、存在感を発揮できる楽器です。
特にヴァイオリンは、伸びやかな高音を奏でられるため、ポップスとの相性の良い楽器です。
逆にバンドサウンドでは、ヴァイオリンの音色を加えることで、楽曲をドラマチックにアレンジできます。

ハープ
ハープの優雅な音色は、主にクラシックの室内音楽として親しまれています。
ハープ単独奏を想定した楽曲と、オーケストラの一員としてハープを利用するケースとがあります。

シタール/胡弓/三味線
楽曲のアクセントになる楽器の種類としてとても面白いのが、インドのシタールや中国の胡弓・沖縄の三味線など、民族的な弦楽器です。
例えば、ビートルズのジョージ・ハリスンがシタールに傾倒し、インド音楽のエッセンスをビートルズに取り入れたことは、とても有名な話です。
民族楽器を使用すると、楽曲のテイストに異なる情緒を加えられるでしょう。
あるいは、ポピュラーな音楽を民族楽器で演奏することにより、楽曲の魅力を再発見することもできます。
打楽器・鍵盤打楽器の種類
打楽器は、主に楽曲のリズムを支える種類の楽器です。
また、ピアノに代表される鍵盤打楽器(弦打楽器)は、メロディと伴奏の両方を担当できる万能な楽器です。

ドラム
ポピュラーミュージックでは、大小さまざまなドラム(バスドラム・スネアドラムなど)やシンバルをセットとして組み合わせ、リズムを刻みます。
セットのレイアウトは、楽曲の方向性やドラマーの奏法・好みにより異なっており、明確な決まりはありません。
ただし、ドラムの組み方にも流行があり、2000年代以降は少ない種類のドラムを組み合わせるタイプが人気です。

ピアノ
ピアノは、クラシックからジャズ・ポピュラーミュージックに至るまで、幅広く使用される楽器です。
とても力強く重厚な音色を響かせられる、存在感のある楽器であることからも、「楽器の王様」と呼ばれています。
唯一の弱点は持ち運びが困難なことで、ポピュラーミュージックでは、簡易的な電子ピアノやキーボードが用いられることが多いです。

鉄琴・木琴・ヴィブラフォン
鍵盤打楽器にはピアノのほかにも、鉄琴・木琴・ヴィブラフォンなどがあります。
ヴィブラフォンは、一般の方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、ジャズでよく利用されるマリンバのような楽器です。
楽器によってそれぞれ特徴的な音色があり、楽曲のアクセントを加えるために効果的です。
管楽器の種類
管楽器は、管に息を吹き込んで使用する楽器です。
主に金属から作られた金管楽器と、木製の木管楽器があります。
トランペット/トロンボーン
トランペット・トロンボーンは、メロディを奏でる金管楽器として、クラシックオーケストラやジャズミュージックなどで親しまれています。
とても存在感の強い楽器であり、単独での演奏でも迫力があります。
演奏の仕方にもよりますが、ポップな印象を与えられるため、ポピュラーミュージックとの相性もとてもよい楽器です。
サックス
ジャズ・クラシック・ポップスなどさまざまなジャンルで、とても強い個性を発揮している楽器の一つとして、サックスが挙げられます。
サックスは、分類としては木管楽器ですが、一般的には金属で作られている楽器です。
サックスの中にも多くの種類があり、低音を響かせるバリトン・サックスや高音を担当するソプラノ・サックスなど、用途により使い分けられています。

クラリネット
クラリネットは、木管楽器ならではの柔らかく伸びやかな音が魅力の楽器です。
オーディエンス(聴衆)の心に染み入るような優しい音色は、クラシックでもジャズミュージックでも大きな存在感を発揮します。
電子楽器の種類
楽器と電気は、もはや切り離せない関係にあります。
例えば、ここまでご紹介した楽器の中でも、ギターやピアノ・ドラムスなど電子タイプが数多く登場しており、もはやアコースティック楽器の種類よりも多く用いられていたりします。
また、ミュージシャンが自宅などで練習する際、電子楽器で音量を絞ったりイヤホンを使用することで、近所迷惑を考えず演奏できるといったメリットもあります。
従って「電子楽器」というと大半のジャンルを含んでしまうため、ここではキーボードとソフトシンセの2種類をご紹介します。
キーボード(シンセサイザー)
キーボードは、デジタルでさまざまな楽器の音色を出せる楽器です。
シンセサイザーはキーボードの一種であり、鍵盤がついているタイプです。
従って、一般的にキーボードとして親しまれている楽器の大半は、シンセサイザーであるということになります。
キーボード一台で大半の楽器の音色を出せるため、ポピュラーミュージックのライブパフォーマンスやCDの収録にも非常に便利です。
ソフトシンセ(PCソフト)
ソフトシンセは、パソコンのソフトウェアにてキーボードのように、さまざまな楽器の音色を出せるシステムです。
あらかじめプログラムを組めるため、簡単な操作で高度なテクニックを使っているように見せたり、微妙な音調整をする際に重宝されます。
プロのミュージシャンのライブでも、既に使用されている楽器です。
まとめ
楽器には、さまざまな種類があります。
また、一つの楽器を取っても、メーカーや形状が数多くあり、それぞれ音色・演奏時の感覚・値段も異なります。
自分のお気に入りの楽器を極めるとともに、楽器の種類を学び音楽の幅を広げることで、楽しみ方も無限大に広がります。
プロのミュージシャンの多くは、専門以外もマルチに楽器を演奏できる人が少なくないため、音楽好きな方はぜひ多くの楽器に親しまれることをおすすめします。