DJが活躍する音楽ジャンルを大解剖|ジャンルの特徴・楽しみ方を解説
DJの世界についての知識を深めるには、音楽ジャンルについて学ぶことも大切です。DJにはどのようなジャンルがあり、どんな楽しみ方ができるのかを知ることで、目指す音楽の方向性を決定したり、音楽の幅を広げたりできます。

DJが活躍する音楽ジャンルも多様化しています。
独自の音楽ジャンルを築くDJもいることから、DJの人数と同じ数だけ音楽ジャンルが存在するといっても過言ではありません。
しかし、DJの基本音楽ジャンルを押さえれば、DJの音楽ジャンルはほとんどカバーできます。
この記事では、代表的な8種類のジャンルをご紹介します。
ジャンルの特徴を知って、自分の好きなジャンルを見つけてみてください。
参考動画もご紹介しているので、実際のDJプレイをイメージしながらご覧いただけるかと思います。
Contents
DJが活躍する音楽ジャンルとは?
DJがプレイする音楽のジャンル分けは、音の特徴やリズムの特徴など様々な違いによってジャンル分けされています。
音楽ジャンルにはトレンドがあり、有名なDJによってプレイされることによってさらに人気が高まります。
DJの最大の役割は観客を最大限楽しませることです。
従って、流行からトレンドまで音楽ジャンルを幅ひろく理解し、さまざまなジャンルに対応できるようにすることも必要です。
様々なジャンルを知って、聞き分けができるようになるとさらにDJの幅が広がるでしょう。
EDM
EDMはエレクトロニック・ダンス・ミュージックの略で、一瞬で盛り上がる曲が多いのが特徴です。
ポップスとの相性が良くリミックスで頻繁に使われるので、大半の有名な楽曲やヒット曲は、EDMにアレンジされているでしょう。
テンポの良い短い楽曲に仕上がっていることが多く、ミックスしやすいという特徴もあります。
EDMでよく用いられるリズムは、ドラムンベース・トラップ・ダブステップなどです。
流行を作り上げているジャンルであるため、DJの入門者にもオススメです。
また、CDJ・ターンテーブル・PC・DJコントローラー・USBなどに加えてシンセサイザー・リズムボックス・サンプラーなど、EDMではさまざまな機材やアイテムが使用されます。
逆にいえば、機材にとらわれるのではなく、いかにファンを盛り上げられるかにフォーカスをするジャンルというのがEDMの特徴です。
EDMはニーズが高いこともあり、EDMをメインに活躍するDJは年収が高い傾向があります。
HOUSE
HOUSEは、70年代のディスコやソウルサウンドをベースに、アメリカのシカゴで誕生した音楽ジャンルです。
日本でも、テイ・トウワや大沢伸一など多くの有名ハウスDJがいます。
HOUSEのプレイスタイルの特徴は、ハウスミュージックをターンテーブルでつないでいくスタイルです。
キラキラしたイメージのサウンドやソウルシンガーのボーカル曲などもあり、カフェなどのおしゃれなお店のBGMやEDMのパーティーイベントなどで使用されます。
DJパフォーマンスよりもむしろ、選曲のセンスやミックスの上手さが問われる音楽として人気のジャンルです。
HIPHOP
ヒップホップは、アメリカで生まれたジャンルで、4大要素(DJ・ブレイクダンス・グラフティ・MC)が含まれた音楽です。
テンポは幅広くゆったりとしたものからスピード感のあるものまでさまざまです。
HIPHOPでは、DJのテクニックとして一般的に知られているスクラッチの魅力が最大限に楽しめます。
サンプリングされた曲や打ち込みサウンドをバックにラップを披露するアーティストが多く、文化としても興味深い音楽ジャンルです。
レコードを使用してプレイするので、DJには高い演奏技術が要求されます。
なかにはターンテーブルをいくつも並べてプレイするDJもおり、テクニカルなDJが多いため、技術を磨くならヒップホップのDJを参考にしてみるのもよいでしょう。
上手くスクラッチできるようになると、ミックスの幅が広がります。
R&B
R&Bはリズム・アンド・ブルースの略で、リズムやビートに乗せて、ブルースやゴスペルなどから発生した楽曲を歌いあげる音楽ジャンルです。
簡単にいえば、ブラック自ミュージックとして有名なブルース・ゴスペル・ジャズなどが発展して生まれたのが、R&Bです。
特にアメリカでは根強い人気がある音楽ジャンルで、ヒップホップとの相性が良くヒップホップとR&Bだけの音楽フェスも開催されています。
R&BのDJには、曲を聴かせる技術・テクニックと選曲のセンスが強く求められます。
R&Bの曲自体が、人の心に響くような曲が多いのでどのようにフロアで聴かせるか重要になってきます。
REGGAE
レゲエとは、ジャマイカで生まれ、発展したポピュラー音楽のことです。
音楽的な特徴は、ゆったりとした曲のテンポや独特の演奏方法です。
2018年には、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
また、レゲエの曲でもラップが入ったものをダンスホールと呼び、ヒップホップのイベントなどでもしばしばプレイされています。
レゲエDJの特徴は、音楽知識が非常に豊富なDJが多いことです。
また、レゲエDJの多くは、DJの合間に曲の説明を入れるなど、レゲエDJならではの独自文化もあります。
ワールドミュージックやレベルミュージックが好きな人は、レゲエDJを参考にしてください。
POPS
ポップスは、日本のJ-popのように、ボーカルがメインとなるようなキャッチーな音楽ジャンルです。
歌謡曲・アニメソング・K-popなどもポップスの一種といえます。
多くの人に受け入れられる曲が多く、人気のジャンルです。
世の中に広く浸透している曲なので、DJでかかると盛り上がります。
流行の曲・定番曲・懐かしい曲は洋楽邦楽問わず人気がありますので、次々に繋いでいくミックススタイルが人気です。
曲の盛り上がる部分だけをミックスして聴かせるDJが多く活躍しています。
ROCK
ロックは、ロックンロールやカントリーミュージックをベースに作られた音楽ジャンルです。
ロックもさまざまなジャンルに細分化されますが、傾向として生演奏が多いという特徴があります。
ジャンルの特徴として、リズムが一定ではないのでミックスでつなぐのは簡単ではありません。
しかし、ロックミュージックもジャンルが広がっており、エレクトロ寄りのロックやEDMミックスされた曲もあります。
ミックスに適した曲を使用して活躍しているロックDJもたくさんいます。
何より、ロックは世界的に最も人気のある音楽ジャンルの一つなので、工夫の仕方次第では人気DJになれるでしょう。
Techno
テクノは、ダンスミュージックとして人気の音楽ジャンルです。
アメリカで生まれた音楽ですが、ドイツで生まれたテクノはテクノポップとも呼ばれています。
電子音楽をポップスにした音楽が多く、日本で人気のYMOや電気グルーヴがまさにテクノジャンルのDJです。
近年の日本のテクノDJでは、ケン・イシイが有名で、ターンテーブルやCDJをたくさん並べてプレイするスタイルは、観客を虜にします。
ハウスが起源という説もありますが、定義は曖昧です。
とはいえ、テクノは、踊りやすい曲が多く今でも人気のジャンルです。
まとめ
DJのジャンルは非常に幅が広く、ここでご紹介したのは基本となる入り口の部分です。
好みのジャンルを探求していくと、さまざまな発見があり、音楽の世界に深く入り込めるでしょう。
DJのテクニックを身につけるには、まず好きになることが一番です。
人気や流行から選ぶのもご自身のセンスや好みから選ぶのも、それぞれ異なる楽しさがあるので、いろんなジャンルの音楽に触れて楽しみたいように楽しまれることをオススメします。
興味のあるDJを目標にしたり、さまざまなジャンルを聴き比べたりしながら、ぜひ存分に楽しんでください。